「神アプリ」とはなにか、そしてアプリ開発者が目指す「神アプリ」とはなにか

 App Store や Google Play などのアプリストアで公開されているレビューに辛辣なコメントが並んでいるのを横目で見ながら、改めて神アプリ(良いアプリ)の共通項とは何かを考えてみると、
  • 動作が軽い(ボタンなどを押したらすぐ処理される、画面遷移などがキビキビしている)
  • 落ちない、(通信エラーなどで処理が)止まらない
  • UXが熟慮されている(やりたい事の導線がわかりやすく、やれない事が明確)
 あたりが挙げられるかなと思います。

 アプリを開発する側としては「画面が新しくなりました!」「機能が増えました!」みたいなところでアプリ(≒サービス)を評価してくれたら嬉しいというのはあるのですが、だいたいそういうのは「使いづらくなった」「見づらくなった」「遅くなった」などの評価を頂くことが多いです(そしてそれらは、事実その通りだったりもする)。

 UXの一例で挙げると「解約体験」というのがあります。解約体験はサービス全体のUXにおいて割りと重要なポジションにある機能だと自分は思っているのですが、ここが「UXの『改善』」などの名目によってよく解らなくなってしまっているケースは、ままあります。解約しようとするユーザに対して必要なのは「引き留めや違約金などのペナルティ」ではなく「すぐ解約できてすぐ復活できるようにすること」であって、実際に NETFLIX などのサービスでは、解約体験を考慮したUXが備わっていたりもします。

 ただ、本来、ストアで高評価を得ることと、そのアプリ(≒サービス)自体がお金を稼げるものであるということは、必ずしも協調しないと考えています。ユーザ的には「自分の使いたい機能がサクサク使えれば神アプリ」ですが、アプリの開発側的には、それだとビジネスがスケールしないから、UIを『改善』したり、機能を増やしたりするわけです。

 アプリストアでの評価が高ければ、アプリストア内のおすすめなどに載りやすくはなりますので、それによってダウンロード数と新規会員数が増える、という効果は期待できます。

 ただ、アプリストアの評価自体、評価尺は人それぞれですし、やろうと思えば高評価を意図的に増やすようなこともできなくはないです。
  • 動作を軽くする(APIの見直し、バックエンドのスペックアップ)
  • 落とさない、止めない(ウォッチドッグ機能の検討)
  • UXの熟考(チュートリアルや導線の見直し、A/Bテスト)
 いち評価軸にとらわれず、今のアプリ(≒サービス)に足りないものは何か、今一番最初にやるべきことは何なのかを熟議し、それによって「神アプリ」をどのような順序で目指していくのかを考えることが、開発者にとって大事なことではないかと思っています。

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